ハウスメーカー徹底比較(パナホーム)

パナホーム

パナソニックは、住宅設備を得意としています。
最近では、環境性能を重視する傾向にあります。
パナホームでは、環境に配慮した住宅設備を導入し、住宅自体の環境性能も高めた

「エルソラーナ」

「CASART(カサート)」

という商品も販売しています。
 
敷地を最大限利用するための工夫が盛り込まれた商品のようで、通常対応出来ないような細かな間取り変更に対応し、15cm単位で移動可能にしたことで、部屋の形状にこだわりの強い方や土地があまり広くない方に対して、他のハウスメーカーよりも要望に答えられるようになっています。
 
また、パナソニックグループは、クボタが販売していたサイディングや太陽光発電システムではトップの性能を誇る三洋電機などを完全に子会社化し、商品の幅を拡げています。
家を検討中の方には、パナソニック商品の信頼性やデザインなどを気にいる方も多くパナホームや、パナソニック電工が販売するテクノストラクチャーなどが
有名ですね。
 
 

工場生産住宅
パナホームも、積水ハウスやダイワハウスのように、工場生産された鉄骨材を現場で組み上げていく工法なので一定の品質が保てるのは、安心でしょう。
 
ただ、工場で生産出来ない基礎の配筋やコンクリートの打設、防水処理など
現場での監理が必要な部分などは注意が必要でしょう。

また、独自の認定(大臣認定や住宅型式適合認定など)制度をとっています。
一見よさそうですが、意見の分かれるところです。
第三者の検査機関が入っても欠陥に繋がるような部位すべてのチェックが出来る訳ではないのです。
なので、独自認定の内容と現場との整合性をしっかりとチェックするためには、
信頼できる第三者に相談することがいいでしょう。

また、パナホームは、直営と代理店などが存在し、直営に比べ代理店などの方が知識や現場でのトラブルが多いようです。



特徴的な換気システム
パナホームは、とても特徴的な換気システムを導入しています。
パナホームはPURETECH(ピュアテック)という家の中の空気を清浄に保つシステムがあります。
この換気システムは、かなり複雑なシステム方式を採用しています。
 
特徴的なのは、「第2種換気システム」を採用しているところです。

この第2種換気システム方式を採用するのは大手ハウスメーカーではパナホームだけです。
この方式は、炊事や入浴など家の中から出る湿気を壁の中に押し込み、壁内結露を引き起こす危険性があるので、パナホーム以外のハウスメーカーは、この方式を採用していません。
 
パナホームの換気システムは、『床下の空気を家の中に取り込む』よう計画されています。
床下には、シロアリなどの被害を防ぐため、防蟻処理(シロアリを寄せ付けないための薬剤の塗布や加圧注入をすること)を行うため、一般的には、清浄な空気とはみなされません。
しかし、パナホームでは、独自の防蟻シートでシロアリ対策をしており、空気を汚染することはないので安全とされ、この方式を採用しています。
ただ、基礎の外周部に防蟻材の塗布は行われるようですので、そのへんは…?。
 
その床下から取り込んだ空気を家全体に送るのですが、家の中に空気を通過させるための空間が必要です。
部分的にですが、マンションのように、家の中に少し出っ張りが出来てしまいます。
また、2階は床下にファンを設置し、その空気を2階の天井までダクトを使って持ち上げるのですが、ここでも少し気になる点が・・・
床下に設置されたファンには防虫網がついています。
床下なので、そんなに虫が大量にはいってくる訳ではないでしょうが、10年程度運転したら、空気取り入れ口には結構虫も溜まっているような・・・
その掃除はどうやってするのでしょう・・・
 
それに、防虫網で取れない花粉や砂埃は部屋の給気口で清浄されます。
家が建っている間、掃除などのメンテナンスができないダクトの中の状況は、
想像すると怖いところではあります・・・
 
ホームページを確認すると、
微細なホコリなどの1~2μmの粒子で約20%
カビの胞子などの2~5μmの粒子で約40%
花粉などの5μm以上の粒子で約70%
除去できると書かれていました。
HEPAフィルターだと花粉サイズの粒子を99%以上除去できますので、性能が高いとは言えません。
さらに微細な車の排気ガスなどは、ほとんど採れないことになりますので、数十年後には交換などの対応が必要になってくるでしょう。
 
おそらく対応されているでしょうから、パナホームの担当者に確認するといいでしょう。
 


商品の特性
「キラテック」は外壁が汚れずらく、
長期間に渡りメンテナンスも必要なく、火災などにも強いタイルとして
特に人気があるようです。
 
この『キラテックタイル』は最近話題の光触媒をタイル表面に焼き付けています。
光触媒とは、太陽の紫外線の力で、汚れの分子を分解する効果のことを指しますが、付着した汚れが小さな凹凸の中に付着して蓄積するのを防ぎ、セルフクリーニング効果がありますので、雨が降ったり水をかけると、全体の汚れを簡単に落としやすくする効果があります。
 
光触媒の技術は塗料メーカーなどが積極的に開発していますが、その多くが塗布するタイプのものなので、ある程度年月が経過すると塗り直しが必要となってきます。
たとえば、同じような効果のある外壁材として、KMEWの光セラが挙げられますが、こちらは、約30年に1度の塗り替えが推奨されています。
これは、サイディングの上に工場で光触媒の効果を持つ材料を塗料の中に入れて塗装するため、塗料の寿命に左右されてしまうからです。
 
キラテックはオプションに設定されているようですが、パナホームを選ぶのであればオススメです。
 


営業スタイル
最初の担当者選びがとても重要です。
 
以前まではディーラー制と呼ばれる、
車の販売のように、各地域で会社を立ち上げ、その会社の独立採算制で会社運営されていましたが、現在では、他のハウスメーカーと同じように、直営の販売店を増やすようにしているようです。
 
そのため、社内的な教育が可能となり、各地域や担当者ごとの対応の違いが小さくなってくるものと期待されるところでしょう。
 
パナホームに限りませんが、営業マンのあなたへの対応やお客様とのコミュニケーションの取り方などをチェックしてみて下さい。
 
 

『キャンペーン』に注意!
パナホームは、『○○キャンペーン』と謳った販売方法に特に力を入れていようです。
 キャンペーンと聞くとお得感がありますが、少しでも得をしたと感じさせて契約してもらうための一つの営業手法です。
そのまま契約でもいいですが、他社と比べてからでも充分おそくありません。

一生で1番高い買い物をするのですから。

キャンペーンという言葉に振り回されずに冷静に判断して下さい。
 
 

パナホームの商品
 
カサート(CASART)
 ・15cmきざみのこだわり設計
他のハウスメーカーでは対応の難しい
横や高さ方向で変更可能な長さの最小単位が15cmとなっています。
ハウスメーカーでは、通常約50cmで壁を動かすことはどこでもできていたのですが、その長さが15cmになることで、敷地いっぱいに建物を建てたい方などにとってはとても「素晴らしい」特長です。
また、最大6mまで柱がなくてもOKな空間を作ることができます。
ミサワホームでも5.46mまで対応可能な商品がありますが、
それを超える広い空間を実現できます。
 
・HS構法
 この構法の特長は、繰り返しくる地震(余震など)に対して強い制震技術です。
他のハウスメーカーも積極的に制震技術を開発してきましたが、他のハウスメーカーより少し出遅れましたが、技術的には高いでしょう。
ただ、装置の構造がコスト的に高いので
予算と照らし合わせて、検討して下さい。
 
・高断熱・高遮音ダブル断熱
 積水ハウスの「ぐるりん断熱」と同様、鉄骨材の内側に断熱材を施工することで、熱橋と呼ばれる熱の移動の影響を小さくするような造りになっています。

遮音性は、単純な貫通口や窓などの開口部の影響が最も大きく壁からの音の侵入はそれほど大きな差が出にくい部分です。
 
 



☆先進のエコ技術を結集した、創エネ・省エネの家 「エルソラーナ」
 
 
☆ライフスタイル提案型「ユールキア」シリーズ
 ユールキア ウィ
エコ+家事楽で、すてきなくらしがはじまる家
ユールキア アイ
子育て世代におくる、"ふれ愛"に満ちた家
ユールキア トライ
限られた敷地で、のびやかにくらす3階建
 
 
☆都市型住宅「ソルビオス」シリーズ
 ソルビオス
敷地の可能性を引き出す都市型3・4・5階建て住宅
ソルビオス(アーキモード)
建築家の発想が息づく、都市型3階建住宅
 
 
 ☆ 自由で豊かなセカンドライフのために「ふたりスタイル」
 
 

坪単価
エルソラーナシリーズ
55~75万円/坪単価
 
ユールキアシリーズ
60~75万円/坪単価
 
ソルビオスシリーズ
70~85万円/坪単価
 
となっています。
大手の鉄骨プレハブメーカーの中ではもっとも安い価格でしょう。