ハウスメーカー徹底比較(三井ホーム)
三井ホーム
三井ホームの特長
三井ホームは、ハウスメーカーの中でもデザインが良いと思います。
それは、外部の建築家やインテリアコーディネーターに委託しているからなのです。
高所得者層には高評判で、坪100万円を超えるような家もけっこう多く建てられているようです。
ハウスメーカーの中でも平均坪単価が高いのは、こういったことの裏付けがあるからでしょう。
また、内装やデザインの幅の広さもウケているようです。
たとえば、他社では対応が難しいようなアーチ状の垂れ壁や、天然大理石や総タイル張りの床など、標準仕様から大きく外れるような特殊な施工についても対応できる柔軟さを持っています。
薄利多売は難しくなりますが、お金をかけてでもこだわりたい方にとっては良いのではないでしょうか。
先駆けてツーバイフォーを採用
三井ホームはツーバイフォー工法と言う工法を取り入れており、この工法を外国から日本に導入した先駆け的なハウスメーカーです。
ツーバイフォーには、在来軸組み工法と違って、安全性を確保するための設計基準が細かく設けられており、他の工法に比べ比較的、間取りの制限を受け易いことがデメリットです。
逆に、木造軸組み工法より、外観に変化をつけることができることは、ツーバイフォーのメリットです。
超高価格帯の坪単価
構造はツーバイフォーで、他のハウスメーカーと比らべても、高額になりそうな目立った特長はありません。
免震や制震の技術を取り入れているわけでもありません。
それでは、どこにお金がかかっているのかというと、先ほどお話ししたとおり、設計やインテリアコーディネートを、社外の建築士やインテリアコーディネーターに委託するようにしています。
なので、外注費がかかるのです。
三井ホームは高級住宅といったイメージがあるためか、高所得者の顧客が多いようです。
また、顧客満足度が高いのも支持される理由でしょう。
坪単価は、75~90万/坪くらいが目安でしょう。
三井ホームの評判
一言で、高い!と言うのが三井ホームの評判です。
建築した方の平均の坪単価を見ても、ハウスメーカーの中では群を抜いて、最高クラスの坪単価です。
外部の建築士やインテリアコーディネーターが入っているため、営業の提案力で建物の出来栄えや使いやすさが変わるようなことはあまりないようです。
営業マンは、家を建てる方のアドバイザーとなって家を建てる方の相談に応じたり、お金を借りるために銀行への審査を行ったりととても重要な役割を行っています。
三井ホームに限ったことではありませんが、契約前は、詳しい見積り内容がわからないのです。
家の価格は、部材の仕様と単価、使用量をそれぞれ細かく積み上げて計算し算出されます。
その仕様や単価が分からないと、建物の価格は出てこないということなのです。
一条工務店などのように、
(標準仕様の坪単価) × 坪数 + オプション + その他工事費
で計算するところもありますが、通常は、使う材料の費用を足し合わせて出しますので、詳細見積もりがないと、何にどれくらいお金がかかっているのかわからないのです。
詳細見積もりがないと、どこかを変更したいときに、金額がどうなっているのか分からないのです。
家を建てるときに軽微な変更であっても、数百万円アップになることは、消して珍しいことではありません。
見積りの金額が高いか安いかはなかなか判断出来ないでしょう。
すべてに納得するためには、契約前に詳細見積もりもらうことです。
三井ホームの商品
三井ホームは、規格型住宅、準規格型規格、自由設計の3つから選択できます。
規格型住宅
比較的坪単価を抑えた商品としてラインナップしています。
ただし、外観や間取りはほとんど変更ができず、建売住宅とあまり変わりません。
ただ、この規格住宅で建売住宅などと違うところは、センスのいいデザインが多いということです。
あまり選べないため、街で見かけた家が
三井ホームのカタログで見たものと同じということもあります。
手軽にセンスの良い家を買いたいと思っている方にとっては、魅力的な商品なのかもしれませんね。
坪単価は、55~65万円/坪のようです。
準規格住宅
規格住宅に比べ、間取りの軽微な変更や外観デザインのバリエーションが増えたのが準規格住宅です。
全く間取りの変更が出来ない規格住宅に比べると、こちらは、家づくりの楽しみがアップするでしょう。
注文住宅で家を建てるのであれば、ある程度自由のきくほうがよいでしょう。
坪単価
65~75万円/坪と、大手ハウスメーカーと同じくらいの価格帯ですが、他のメーカーでは、この価格で自由設計が可能です。
自由設計
三井ホームの特長である、
『外部の建築士やインテリアコーディネーターとの家づくり』が出来るプランです。
ツーバイフォーであることから、間取りの自由度はそれほど高くありませんが、
外観や内装など他社では難しい充実した提案を受けることができます。
坪単価
75~90万円/坪です。
自由設計の場合は、坪単価の上は100万円を超える場合もあり要望によっては、どこまでも上がります。
三井ホームの全館空調WELLBREEZE plus(ウェルブリーズ・プラス)の評判
三井ホームでは、オプションで全館空調システムを選択することもできます。
これは、Wellbreeze plus(ウェルブリーズ・プラス)という商品なのですが、
暖房・冷房・除湿・加湿・換気・空気清浄・脱臭ができるとされています。
全館空調は、電機メーカーから分社化したハウスメーカーで採用されることは多かったのですが、
三井ホームの家でも、選択することが可能です。
通常、暖冷房や除湿、換気や空気清浄、脱臭を行える機器はあったのですが、このシステムの最大の特徴は加湿機能が付いていることです。
加湿は、カビや結露、消費電力、給水をどのように行うのかなどの問題から、
機器の機能に入れることは難しいとされていました。
エアコンでも加湿機能が付いたものはダイキン工業の商品しかないほど、高い技術が必要になります。
このウェルブリーズ・プラスは全館空調システムに給水管を接続する方式ですが、短時間に加湿できる能力はそれほど高くありません。
ダクト内部のカビの発生を抑制するためだと思いますが、冬は、暖房運転中は常に加湿も行う使い方となってしまうので、電気代が気になります。
また、ダクトのカビや汚れの対策として、ダクト内に抗菌のための樹脂コーティングをしているようです。
汚れやカビの胞子に対しては、効果的な方法ですが、樹脂の特性上、ニオイの吸着は完全に防ぐことはできないようです。
家族全体で生活臭や体臭などのニオイを共有することになりますので、
2世帯住宅を考えている場合などには、しっかりとそのあたりも検討したほうがよいでしょう。
ウェルブリーズのメリットとデメリット
メリット
エアコンなどの暖冷房や除湿器、加湿器を部屋の中に置かなくてすむので、部屋がすっきりする換気システム、暖房、除湿器、加湿器、空気清浄機などすべての機器を揃えるよりもイニシャルコストが安く抑えられる掃除が1か所でいいため、日頃のメンテナンスが楽になる
1か所で家の空調の監理が可能
★ デメリット
各室の温度調整ができないため、暑がりと寒がりがいる家庭では、温度調整が難しいエアコンなどに比べると、消費電力が上がる本体を設置するためのスペースが必要取り付け位置を考慮しないと、本体の騒音が気になるメンテナンスの年間契約を結ぶ必要がある(1万円/年)
30年程度の期待耐用年数のため、30年に1度大きな出費が予想される技術の進歩で効率が上がっても、気軽に交換というわけにはいかない脱臭フィルターを定期的に交換しないと、家族のニオイを共有することになる