ハウスメーカー徹底比較(住友林業)

住友林業
 
住友林業の特長
独自の「きづれパネル」という耐震壁
 
住友林業の「きづれパネル」とは、木造軸組工法の「耐力壁」という耐震要素に用いられるパネルを指します。

分かり易いイメージは、ホームセンターなどで売っている格子状のラティスフェンスです。

住友林業が標準仕様で耐震等級3を実現できるのは、住友林業のマルチバランス構法で採用される「きづれパネル」の強度が高いからです。
 
一般的に、木造軸組工法の「耐力壁」という壁には、構造用合板や筋交い等の材料が用いられるのですが、その耐力壁1枚当たりの強度を表す「壁倍率」のは「2.5倍」程度。
(壁倍率の値は数字が大きいほど強度が上になります。)
 
それに対し、住友林業はホワイトウッドやカラマツを格子状に組んだ材料を、
国土交通大臣のお墨付きをもらった耐力壁(きづれパネル)として採用しており、耐力壁1枚当たりの「壁倍率」はなんと最大で「5.0倍」。
(この場合、釘の固定間隔を密にして、施工する必要があります!)
 
よって、住友林業の壁1枚当たりの強度は、一般的な木造住宅の耐力壁と比べると2倍程度高く、高い耐震性の住宅を実現出来るのです。

これが、「耐震等級3が標準仕様」の内容です。

住友林業だけがこのような特徴を持っているわけではなく、 積水ハウス(シャーウッド)、 一条工務店、東日本ハウスなどの大手ハウスメーカーや、建材メーカーでも同じような特徴はあります。
 
なので、それほど目立ったものではありません。
 
ただ、耐震等級があるということは、壁が多いということなので、広い空間を作りにくいという難点があります。 
 
 
 
ビッグフレーム(BF)構法
 
住友林業では、ビッグフレーム構法という建物内部の柱や壁を少なくできる構法が選択できます。

このビッグフレーム構法は、木造でありながら、重量鉄骨造に近い工法になっています。

主な特徴としては、建物内部に構造上必要な柱などが少なく、広い空間を実現できるため、大きな窓が取りやすいビルトインガレージなどの大開口にも対応できる3階建てでも1階に窓が多くとれるため明るい構造上必要なうち壁が少ないため将来間取りを変更するリフォームが容易などがあります。
 
マルチバランス構法と比較して、それほど価格に差があるわけではないようなので、3階建てや大空間を作ることを重視しているご家族には向いていると思います。
 


住友林業の評判
住友林業は、木造では販売実績が1位の会社のため、いろんな評判がありますが、
最近では、木造を中心に販売するハウスメーカーらしく海外での植林活動も積極的に行っており、高い評判を得ています。
 
 
 
住友林業の評判
 
住友林業のHPにも記載されている通り、
住友林業の耐震等級は標準仕様で耐震等級3を実現しています。
 
耐震等級3とは、現行の建築基準法の1.5倍の強度を有する建物に対して与えられる認定です。
 
1995年の阪神大震災では木造住宅の多くが倒壊したということで、「木造軸組工法(在来工法)は地震に弱い」というイメージがあるかもしれませんが、実は阪神大震災時に倒壊した木造住宅のほとんどが老朽化した築年数の古い建物でした。

メディアでは、「阪神大震災で倒壊した住宅は木造軸組工法が多かった」
という情報が伝えられ、「木造=地震に弱い」というイメージに結びついてしまったのです。
 
住友林業は、独自の「きづれパネル」によって耐震性を上げているので、安心できる家だと思います。
 
住友林業をはじめ、多くの木造住宅で
建築基準法の1.5倍の強度である耐震等級3の認定を受けることが可能です。

地震にできる限り強い家を建てたい方は、この耐震等級がひとつの目安となります。

最高等級である3を満たすためには、
設計段階から耐震性を考慮しなければなりませんので、早い段階で要望を伝えることが重要です。
 
 

提案力があるという評判
 
住友林業の営業方法は、引き合いのあったお客様に5万円を負担してもらって
敷地調査を行い、プラン作成を行います。

通常、契約前は、高額物件でもない限り、設計、ましてやコーディネーターは
営業活動に同行することはありませんが、住友林業は契約前でも設計やコーディネーターが同行するようです。

当然、営業単独でのプレゼンテーションよりも、提案力が格段に違いますし、そのような手厚い待遇をされれば、「住友林業さんに頼もうか」という気にもなります。
(地域によって要確認!)
 
 

営業の評判
 意見が分かれるところですが、脈がないお客さんにはめっぽう冷たい!

という話を聞きます。

全ての営業マンがそうではないと思いますが、せっかく良い商品を武器にしているのにあからさまな態度をしているのは残念ですね。
 
住友林業に限ったことではない話ですがね。

 

 
住友林業の坪単価
住友林業は、木造のハウスメーカーの中では、坪単価が高いハウスメーカーの一つです。

平均が坪当たり75万円ですので、40坪の家を建てたとすると、3000万円が必要です。
 
また、この金額は、建物の本体工事費ですので、外構や照明、カーテン、空調機器などは含まれていません。

そういったその他費用が、安くても400万円程度かかってきますので、住友林業で平均的な家を購入しようと思うと3400万円くらいはかかるでしょう。
 
通常、木造よりも鉄骨住宅の方が高い場合が多いのですが、高所得層をターゲットとしているため、積水ハウスやダイワハウスなどの鉄骨メーカーよりも平均坪単価が上がっているのです。
 
住友林業には、社員全体にしめる資格者の割合が高いことも家の価格が上がる原因になっているのだと思います。