姉歯事件と行政の盲点(エピソード1)

2005年に姉歯事件(構造計算偽装問題)が起こって、慌ただしく検査体制が変わりました。

確かに構造計算を偽装した姉歯は悪いですが、それを見抜けない行政にも大きな問題があると思います。

そこに隠された行政の裏側を少しのぞいてみましょう!

それでは…



クルクルバビンチョ!
パペッピポ!
ヒヤヒヤドキッチョの!
モ~グタン!(≧∇≦)

建築という分野はかなり特殊で、人事異動で回されてきた右も左もわからないような職員では、正直務まらないのです。

国土交通省や県職の一部では、建築関係の課がありますが、それ以外ははっきり言って素人です。

土木事務所の建築グループ等で建築確認申請を司り、建築主事が判断します。

そこには、建築主事の他に数人の職員しかおらず、どう見ても物件数と職員のバランスがとれていません。

それがまず大きなポイントだと思います。

結局細かいところまで目配り出来ないのです。

まして、構造計算が出来る職員が何人いるのでしょうか?

おそらくは、外注等でまかなっているのでしょうが、構造計算士というのは、かなり狭き門です。

通常の建築士事務所でも構造計算は外注しているところが多いのではないでしょうか。

そして、その書類は右から左です。

見てもわかる人がいないのです。

そしてチェック機関がないのです。

ここも大事なポイントです。

法の不備ならぬ行政の盲点を上手くすり抜けたのが姉歯事件へとつながったのです。